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妖女
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ようじょ
ふりがな文庫
“
妖女
(
ようじょ
)” の例文
表情の自由な、
如何
(
いか
)
にも生き生きとした
妖女
(
ようじょ
)
の魅力に
気圧
(
けお
)
されて、技巧を尽した化粧も着附けも、醜く浅ましい化物のような気がした。
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
それがサンドリヨンには、うるさいどころではありませんでしたから、ついうかうか、
妖女
(
ようじょ
)
にいましめられていたことも忘れていました。
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
こういって、
妖女
(
ようじょ
)
はエリーザの手をイラクサでさわりました。それはもえる火のようにあつかったので、エリーザはびくりとして目がさめました。
野のはくちょう
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
お前さんたち
一家
(
いっか
)
のものを守ってあげている
妖女
(
ようじょ
)
なのだけれど、この五、六年のあいだというものは、わるい
魔
(
ま
)
もののために、
魔法
(
まほう
)
でしばられていて
ジャックと豆の木
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
毒の
華
(
はな
)
のような
妖女
(
ようじょ
)
の手が動いて、黄昏の空気がキラリと
閃
(
ひか
)
ったのは、彼女の
翳
(
かざ
)
した薄刃のナイフだったであろう。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
妖女
(
ようじょ
)
か
孫悟空
(
そんごくう
)
を主人公とした夢幻的で
物凄じい
(
ウイヤド
)
紙芝居が出来たなら、一度見たいものである。
簪を挿した蛇
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「玉虫色の小さな馬に乗って、
猩々緋
(
しょうじょうひ
)
のようなものの着物を着て、金の
瓔珞
(
ようらく
)
をいただいた」女が空中から襲って来て「
妖女
(
ようじょ
)
はその馬の前足をあげて被害の馬の口に当ててあと足を ...
怪異考
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
あれほど人を
欺
(
だま
)
す花はない。余は
深山椿
(
みやまつばき
)
を見るたびにいつでも
妖女
(
ようじょ
)
の姿を連想する。黒い眼で人を釣り寄せて、しらぬ間に、
嫣然
(
えんぜん
)
たる毒を血管に吹く。
欺
(
あざむ
)
かれたと
悟
(
さと
)
った頃はすでに遅い。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ぱっちりと
妖女
(
ようじょ
)
がまなこをあけて、夢からさめでもしたかのごとく、きょときょとあたりを見まわしていたようでしたが、そこに右門主従のいたのを見ると、ぎょッとしたように起き上がりながら
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
妖女
(
ようじょ
)
か
落胤
(
らくいん
)
か
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それから
妖女
(
ようじょ
)
は、手に持ったつえで、こつ、こつ、こつと、三どたたくと、かぼちゃは、みるみる、金ぬりの、りっぱな馬車にかわりました。
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
きょうだいたちは、手をとりあって、さえた月の光の中で、静かな
湖
(
みずうみ
)
のふちにでて、おどりをおどります。三人とも
妖女
(
ようじょ
)
ではなくて、にんげんでした。
雪の女王:七つのお話でできているおとぎ物語
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
惨殺
(
ざんさつ
)
、麻酔、魔薬、
妖女
(
ようじょ
)
、宗教———種々雑多の
傀儡
(
かいらい
)
が、香の煙に溶け込んで、
朦朧
(
もうろう
)
と立ち
罩
(
こ
)
める中に、二畳ばかりの
緋毛氈
(
ひもうせん
)
を敷き、どんよりとした蛮人のような
瞳
(
ひとみ
)
を
据
(
す
)
えて、寝ころんだ
儘
(
まま
)
秘密
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
夢中のその幻に左右されながら、よく人をあやめたり、盗みを働いたりする場合があるので、右門は早くも
妖女
(
ようじょ
)
の言動動作から夢遊病者だなということを看破しましたものでしたから、ここに問題は
右門捕物帖:13 足のある幽霊
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
これだけのことが、みんな、ほんの
目
(
ま
)
ばたきひとつするまに、できあがってしまいました。
妖女
(
ようじょ
)
というものは、まったくしごとの早いものですね。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
それは心配の
妖女
(
ようじょ
)
と、幸福の女神の召使でした。ふたりは死人の上にのぞきこみました。
幸福のうわおいぐつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
妖女
(
ようじょ
)
はあらためて、サンドリヨンにむかって、なにはおいても、夜なか十二時すぎまで、ぶとう会にいてはならないと、きびしくいいわたしました。
灰だらけ姫:またの名 「ガラスの上ぐつ」
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
「おにいさまたちは、もとの姿にもどれるだろうよ。」と、その
妖女
(
ようじょ
)
はいいました。
野のはくちょう
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それで、
妖女
(
ようじょ
)
はさっそくそこを出て、
竜
(
りゅう
)
にひかせた火の車に乗ると、ちょうど一時間で、王様のお城につきました。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
すると、うつくしいかがやくような
妖女
(
ようじょ
)
がひとり、おむかえにでて来ました。
野のはくちょう
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
妖女
(
ようじょ
)
がおもしろい
夢
(
ゆめ
)
を、それからそれと見どおしに見せていてくれたのですから、いくら話しても話しても、話のたねがつきるということがないのです。
眠る森のお姫さま
(新字新仮名)
/
シャルル・ペロー
(著)
森のなかをあるきながらみまわすと、月あかりが木立をすけてちらちらしているなかに、かわいらしい
妖女
(
ようじょ
)
たちのおもしろそうにあそんでいるのが目にはいりました。妖女たちはへいきでいました。
旅なかま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ほんとうは、このふたりは
妖女
(
ようじょ
)
だったのです。
幸福のうわおいぐつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
こういうと心配の
妖女
(
ようじょ
)
が
幸福のうわおいぐつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“妖女”の意味
《名詞》
容姿が美しく男性を惑わす女性。妖婦。
魔女。
(出典:Wiktionary)
妖
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“妖女”で始まる語句
妖女神
妖女物語