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夷
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い
ふりがな文庫
“
夷
(
い
)” の例文
然レドモ
方今
(
ほうこん
)
英
夷
(
い
)
ヲ防グノ術火攻ヲ除イテハ則チ手ヲ措クベキナシ。ケダシ時勢ノ変ニシテ兵法ノ一定シテ論ズベカラザルモノ也。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その後よき関白ありて関東と御一和の事も
調
(
ととの
)
い候わば、その節妙なり。その内
夷
(
い
)
事も日々禍深く相見え候に付き、好機会の出る事もあらん。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
されば「
都伝摸
(
とても
)
年増
東
(
と
)
夷辺伐
(
いえば
)
広
夷
(
い
)
様」その
広夷
(
ひろい
)
野
(
の
)
に飽き果て
散播都天門
(
さわっても
)
呉弩
(
くれぬ
)
と
嘆
(
かこ
)
ちて自害した。
十二支考:11 鼠に関する民俗と信念
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
昔かの漢学者流は、西洋を観て
夷
(
い
)
と云い、
蛮
(
ばん
)
と云い、国字訳本ありといえども
捨
(
すて
)
て
省
(
かえり
)
みず、すでにしかして漢訳諸本の航来するに至りてはじめて、その蛮夷にあらざるを知る。
平仮名の説
(新字新仮名)
/
清水卯三郎
(著)
節
(
せつ
)
に死し族を
夷
(
い
)
せらるゝの事、もと悲壮なり。
是
(
ここ
)
を以て後の正学先生の墓を
過
(
よ
)
ぎる者、
愴然
(
そうぜん
)
として感じ、
泫然
(
げんぜん
)
として泣かざる
能
(
あた
)
わず。
乃
(
すなわ
)
ち
祭弔
(
さいちょう
)
慷慨
(
こうがい
)
の詩、
累篇
(
るいへん
)
積章
(
せきしょう
)
して甚だ多きを致す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
天兵一下、千里流血、君は頡利の
俘
(
とりこ
)
に同じく、国は高麗の続とならむ。方今聖度汪洋、爾が狂悖を恕す。急に宣しく過を悔い、歳事を勤修し、誅戮を取りて四
夷
(
い
)
の笑となる
毋
(
なか
)
れ。爾其れ三思せよ。
岷山の隠士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
婢の思量感懐は
悉
(
ことごと
)
くおいらんを中心として発動している。婢の目を以て視れば、吉原は文、吉原以外は野、吉原は華、吉原以外は
夷
(
い
)
である。それは吉原がおいらんのいますレジダンスだからである。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
六月の末江戸に来るに及んで、
夷
(
い
)
人の情態を見聞し、七月九日獄に来り天下の形勢を考察し、神国の事なおなすべきものあるを悟り、初めて生を幸とするの念
勃々
(
ぼつぼつ
)
たり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
吐谷渾
(
とこくこん
)
と申す
夷
(
い
)
に
阿豺
(
あさい
)
と申す人、子二十人あり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
夷
漢検準1級
部首:⼤
6画
“夷”を含む語句
蝦夷
夷人
辛夷
東夷
外夷
蝦夷人
攘夷
焼夷弾
伯夷
尊王攘夷
北夷
夷蛮
優婆夷
夷川
麁蝦夷
夷船
熟蝦夷
波羅夷
爾迦夷
以夷制夷
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