“夷川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えびすがわ66.7%
えびすがは33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つい先日までは鉄金具の引手で、ほとんど円形に近い肉太にくぶとのものがありました。これらの棚や箪笥類をひさぐのは夷川えびすがわで、全町家具の通りであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
街道をつたって同じ仕事が目に繰り返って映れば、そのわざに歴史があることが判る。漆器しっき屋、竹籠たけかご屋、箪笥たんす屋等、多くは集団して軒を連ねる。京の夷川えびすがわ等いい例である。
地方の民芸 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
柏軒易簀えきさくの処は夷川えびすがはの玉屋伊兵衛の家であつただらう。何故と云ふに、柏軒が淹京中宿舎を変更したことを聞かぬからである。柏軒は三月四日より七月十九日に至るまで京都に生活してゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)