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夏菊
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なつぎく
ふりがな文庫
“
夏菊
(
なつぎく
)” の例文
九谷焼の花瓶に
射干
(
ひあふき
)
と白い
夏菊
(
なつぎく
)
の花を
投込
(
なげこみ
)
に差した。中から大きい
虻
(
あぶ
)
が飛び出した。紅の毛氈を掛けた
欄干
(
てすり
)
の傍へ座ると、青い紐を持つて来て手代が前の幕をかかげてくれた。
住吉祭
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
他
(
た
)
の
壁
(
かべ
)
には
春画
(
しゆんぐわ
)
めいた
人物画
(
じんぶつぐわ
)
の
額
(
がく
)
がかゝつて、
其下
(
そのした
)
の
花瓶
(
くわびん
)
には
黄色
(
きいろ
)
の
夏菊
(
なつぎく
)
がさしてある。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
門まで
僅
(
わず
)
か三四
間
(
けん
)
、
左手
(
ゆんで
)
は
祠
(
ほこら
)
の前を一坪ばかり花壇にして、
松葉牡丹
(
まつばぼたん
)
、
鬼百合
(
おにゆり
)
、
夏菊
(
なつぎく
)
など
雑植
(
まぜうえ
)
の繁った中に、
向日葵
(
ひまわり
)
の花は高く
蓮
(
はす
)
の葉の
如
(
ごと
)
く
押被
(
おっかぶ
)
さって、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか星は隠れた。
星あかり
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
門
(
もん
)
まで
僅
(
わづ
)
か三四
間
(
けん
)
、
左手
(
ゆんで
)
は
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
を
一坪
(
ひとつぼ
)
ばかり
花壇
(
くわだん
)
にして、
松葉牡丹
(
まつばぼたん
)
、
鬼百合
(
おにゆり
)
、
夏菊
(
なつぎく
)
など
雜植
(
まぜうゑ
)
の
繁
(
しげ
)
つた
中
(
なか
)
に、
向日葵
(
ひまはり
)
の
花
(
はな
)
は
高
(
たか
)
く
蓮
(
はす
)
の
葉
(
は
)
の
如
(
ごと
)
く
押被
(
おつかぶ
)
さつて、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
星
(
ほし
)
は
隱
(
かく
)
れた。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
夏
常用漢字
小2
部首:⼢
10画
菊
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
“夏”で始まる語句
夏
夏侯惇
夏侯淵
夏蜜柑
夏休
夏痩
夏花
夏目漱石
夏目
夏至