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塗柄
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ぬりえ
ふりがな文庫
“
塗柄
(
ぬりえ
)” の例文
上方風
(
かみがたふう
)
の
塗柄
(
ぬりえ
)
の
団扇
(
うちわ
)
を持つてパタリパタリと通る姿を月影に
透
(
すか
)
し見るに、どうも飯島の娘お
露
(
つゆ
)
のやうだから、新三郎は伸び上り、首を
差延
(
さしの
)
べて向ふを
看
(
み
)
ると女も立ち止まり
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
手に
塗柄
(
ぬりえ
)
のついた馬乗提灯を下げて、その提灯に何やら書いてあるらしいが、火を消しているので分らなかった。その男はしばらくそこらを見廻していたが、やがて舌打をして
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
緋縮緬
(
ひぢりめん
)
の
長襦袢
(
ながじゅばん
)
に
繻子
(
しゅす
)
の帯をしどけなく締め、
上方風
(
かみがたふう
)
の
塗柄
(
ぬりえ
)
の
団扇
(
うちわ
)
を持って、ぱたり/\と通る姿を、月影に
透
(
すか
)
し見るに、
何
(
ど
)
うも飯島の娘お露のようだから、新三郎は伸び
上
(
あが
)
り
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打水
(
うちみづ
)
のあと
輕
(
かろ
)
く
庭下駄
(
にはげた
)
にふんで、
裳
(
もすそ
)
とる
片手
(
かたて
)
はすかし
骨
(
ぼね
)
の
塗柄
(
ぬりえ
)
の
團扇
(
うちわ
)
に
蚊
(
か
)
を
拂
(
はら
)
ひつ、
流
(
なが
)
れに
臨
(
のぞ
)
んで
立
(
たつ
)
たる
姿
(
すがた
)
に、
空
(
そら
)
の
月
(
つき
)
恥
(
はぢ
)
らひてか
不圖
(
ふと
)
かゝる
行
(
ゆ
)
く
雲
(
くも
)
の
末
(
すゑ
)
あたり
俄
(
にわか
)
に
暗
(
くら
)
くなる
折
(
をり
)
しも
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三十位に見える
大丸髷
(
おおまるまげ
)
の
年増
(
としま
)
が、其の
比
(
ころ
)
流行
(
はや
)
った
縮緬細工
(
ちりめんざいく
)
の牡丹燈籠を持ち、其の後から文金の
高髷
(
たかまげ
)
に秋草色染の衣服を
著
(
き
)
、上方風の
塗柄
(
ぬりえ
)
の
団扇
(
うちわ
)
を持った十七八に見える
姝
(
きれい
)
な女が
円朝の牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“塗柄”で始まる語句
塗柄杓