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差延
ふりがな文庫
“差延”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
さしの
66.7%
さしのば
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さしの
(逆引き)
上方風
(
かみがたふう
)
の
塗柄
(
ぬりえ
)
の
団扇
(
うちわ
)
を持つてパタリパタリと通る姿を月影に
透
(
すか
)
し見るに、どうも飯島の娘お
露
(
つゆ
)
のやうだから、新三郎は伸び上り、首を
差延
(
さしの
)
べて向ふを
看
(
み
)
ると女も立ち止まり
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
抜足
(
ぬきあし
)
をして廊下を忍び来る者は、
寝衣姿
(
ねまきすがた
)
なれば、
慥
(
たしか
)
に源次郎に相違ないと、孝助は首を
差延
(
さしの
)
べ様子を窺うに、
行灯
(
あんどう
)
の明りがぼんやりと障子に映るのみにて薄暗く、はっきりそれとは見分けられねど
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
差延(さしの)の例文をもっと
(2作品)
見る
さしのば
(逆引き)
窓から首を
差延
(
さしのば
)
す種彦が
鬢
(
びん
)
の毛を何ともいえぬほど
爽
(
さわや
)
かに軽く吹きなびかせる。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
差延(さしのば)の例文をもっと
(1作品)
見る
“差延”の解説
差延 (さえん、différance) とは、哲学者ジャック・デリダによって考案された「語でも概念でもない」とされる造語。
およそ何者かとして同定されうるものや、自己同一性が成り立つためには、必ずそれ自身との完全な一致からのズレや違い・逸脱などの、常に既にそれに先立っている他者との関係が必要である。このことを示すために、差延という方法が導入された。
(出典:Wikipedia)
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
延
常用漢字
小6
部首:⼵
8画
“差”で始まる語句
差支
差
差覗
差向
差出
差俯向
差別
差当
差配
差置
“差延”のふりがなが多い著者
三遊亭円朝
永井荷風
田中貢太郎