トップ
>
嚏
>
くしやみ
ふりがな文庫
“
嚏
(
くしやみ
)” の例文
が、さう云ふか云は無え内に、胴震ひを一つしたと思ふと、二つ三つ続けさまに色気の無え
嚏
(
くしやみ
)
をしやがつたから、折角の睨みも台無しよ。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と、
兩袖
(
りやうそで
)
を
擧
(
あ
)
げて、はた/\と
拂
(
はら
)
つて、
颯
(
さつ
)
と
埃
(
ほこり
)
を
拭
(
ふ
)
いて
取
(
と
)
ると、
芥
(
ごみ
)
に
咽
(
む
)
せて、クシヤと
圖拔
(
づぬ
)
けな
嚏
(
くしやみ
)
をした。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして続けざまに三つ
嚏
(
くしやみ
)
をした。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
嚏
(
くしやみ
)
をした。
鱷
(新字旧仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
何
(
なん
)
の、
橋
(
はし
)
の
欄干
(
らんかん
)
が
声
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
す、
槐
(
えんじゆ
)
が
嚏
(
くしやみ
)
をすべいなら、
鱗
(
うろこ
)
を
光
(
ひか
)
らし、
雲
(
くも
)
を
捲
(
ま
)
いて
踊
(
をどり
)
を
踊
(
をど
)
らう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
「ほい。」と
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
、もう
枯草
(
かれくさ
)
の
段
(
だん
)
を
下
(
お
)
りて
居
(
ゐ
)
る、
嚏
(
くしやみ
)
に
飛
(
と
)
んだ
身輕
(
みがる
)
な
足取
(
あしどり
)
。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
(
ひと
)
つ
失
(
う
)
せ、
鼻
(
はな
)
をかめば
二
(
ふた
)
つ
失
(
う
)
せ、
嚏
(
くしやみ
)
をすればフイに
成
(
な
)
る。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
歎息
(
たんそく
)
を
為
(
し
)
たが、
面
(
つら
)
を
振
(
ふ
)
つて、
嚏
(
くしやみ
)
をした。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嚏
漢検1級
部首:⼝
17画