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めいり
ふりがな文庫
“
名利
(
めいり
)” の例文
ということになり
了
(
おわ
)
る。僕は決して
名利
(
めいり
)
が悪いとは言わない。名も利も求めずして来たるものならば、
拒
(
こば
)
むべきものとは思わない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
然
(
しか
)
し、これからが大事である。形式が精神を超えると
名利
(
めいり
)
の家となる。「
素峰
(
そほう
)
、これからやかましくいうぞ」と私は笑った。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
僕はその時ほど心の平穏を感ずることはない、その時ほど自由を感ずることはない、その時ほど
名利
(
めいり
)
競争の俗念消えてすべての物に対する同情の念の深い時はない。
忘れえぬ人々
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
何故私は此人を軽蔑したのか?
襟垢
(
えりあか
)
の附いた着物を着ていたとて、庭に
襁褓
(
むつき
)
が
乾
(
ほ
)
してあったとて、
平生
(
へいぜい
)
名利
(
めいり
)
の
外
(
ほか
)
に超然たるを高しとする私の眼中に、貧富の差は無い筈である。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
道衍
(
どうえん
)
の一生を考うるに、
其
(
そ
)
の
燕
(
えん
)
を
幇
(
たす
)
けて
簒
(
さん
)
を成さしめし
所以
(
ゆえん
)
のもの、栄名厚利の
為
(
ため
)
にあらざるが
如
(
ごと
)
し。
而
(
しか
)
も
名利
(
めいり
)
の為にせずんば、何を
苦
(
くるし
)
んでか、紅血を民人に流さしめて、白帽を藩王に
戴
(
いただ
)
かしめしぞ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
しかし
誰人
(
たれびと
)
が不正の
名利
(
めいり
)
を
抱
(
かか
)
えて、心のうちに満足を覚ゆるか。
世人
(
せじん
)
に向かっては大きな顔もしようなれ、自己に
顧
(
かえり
)
みてはなはだ不安の念を抱くや疑いない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
しかしてその成功とは何ぞやと聞くと、多くは
名利
(
めいり
)
である。この成功あるいは具体的に言えば名利を
貴
(
とうと
)
ぶの結果として、人格を
測
(
はか
)
るにさえ名利を標準とする者が多い。たとえて言うと
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
“名利”の意味
《名詞》
名誉と利益。
(出典:Wiktionary)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“名”で始まる語句
名
名残
名代
名告
名前
名誉
名人
名聞
名高
名題