右等みぎら)” の例文
右等みぎらの事件に至りては、他国の内政に与聞せざる善政の度外どがいおくべきものなり。ゆえにこの種の事をはかるはその実はなはあやうしとす。〈同五百廿葉〉
つぎ候樣村中むらちう相談さうだんの上申聞候にかれ幼年えうねんながら發明はつめいにて我々へ申候には山伏やまぶし艱行苦行なんぎやうくぎやうする者にて幼年の私し未だ右等みぎら修行しゆぎやうも致さず候へばしばら他國たこく致し苦行くぎやうを修め候上立戻たちもど師匠ししやうあと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
糺明きうめいに及びし處白状により御所刑に申付られたる事存じの通りなり然るに彦兵衞せがれ彦三郎と申者今度大坂より來り彦兵衞事右等みぎら惡事あくじ致す者に非ずと願出るに付段々再吟味に及ぶ處彦三郎が孝心かうしんの致す處其方伯母を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見せられし故同道どうだう致さんと存ぜしにつれの女の在處ありかだ知れぬにより尋ね出し同伴どうはんの上まゐると申され右等みぎらの話にて甚だ手間取亥の刻近き頃たどり參りし處辨天堂の前にてつまづきたれども刻限こくげんは延引致し氣はせくにより死人共心付こゝろづかず其儘歸宅いたし翌朝相良へ御召捕めしとりに相成し事は此程申上し通りに候と申せば大岡殿シテ其武士さぶらひの連の女の在所ありか
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)