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劉備
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りゅうび
ふりがな文庫
“
劉備
(
りゅうび
)” の例文
白馬は
疎林
(
そりん
)
の細道を西北へ向ってまっしぐらに駆けて行った。秋風に舞う木の葉は、鞍上の
劉備
(
りゅうび
)
と
芙蓉
(
ふよう
)
の影を、
征箭
(
そや
)
のようにかすめた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蜀漢
(
しょくかん
)
の
劉備
(
りゅうび
)
、
諸葛孔明
(
しょかつこうめい
)
の
草廬
(
そうろ
)
を三たび
訪
(
と
)
う。これを三
顧
(
こ
)
の
礼
(
れい
)
と言うてナ。
臣
(
しん
)
、もと
布衣
(
ほい
)
……作阿弥殿、御名作をお残しになるよう、祈っておりますぞ。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「ご先祖さま、みていて下さいまし。いやこの
劉備
(
りゅうび
)
を、
鞭
(
むち
)
打って下さい。劉備はきっと、漢の民を興します。漢民族の血と平和を守ります」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黙々、仕事に精だしてはいるが、母の胸にも、
劉備
(
りゅうび
)
の心にも、今日この頃の大地のように、希望の芽が生々と息づいていた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分は、漢の左将軍、
宜城亭侯
(
ぎじょうていこう
)
、
領
(
りょう
)
は予州の
牧
(
ぼく
)
、
新野皇叔
(
しんやこうしゅく
)
劉備
(
りゅうび
)
、
字
(
あざな
)
は
玄徳
(
げんとく
)
というもの。先生にまみえんため、みずからこれへ参ったのであるが
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
漢室の系図によれば、この劉表と
劉備
(
りゅうび
)
とは、共に宗親のあいだがらであり、遠いながら彼は予の義弟にあたる者である。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
彼奴
(
きゃつ
)
。どこまで
図太
(
ずぶと
)
い奴か底が知れん。莫大な代償を受取っておきながら、よくも
劉備
(
りゅうび
)
を
庇
(
かば
)
いだてして、無理押しつけな和睦などを酬いおったな」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
願わくは、ご賢慮あれ。——将軍とこの
劉備
(
りゅうび
)
とが戦って、相互の兵力を多大に消耗し尽すを、陰でよろこび、陰で利益する者は、何者なるかを、深くご賢察あれや
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは
涿県楼桑村
(
たくけんろうそうそん
)
の生れで、それがしとは幼少からの朋友です。
劉備
(
りゅうび
)
字
(
あざな
)
は
玄徳
(
げんとく
)
といって、つい先頃までは、
平原県
(
へいげんけん
)
の
令
(
れい
)
を勤めていた者です。——どうかよろしく」
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
劉備
(
りゅうび
)
どの。彼の哀訴を、聞き届けてやったものだろうか、それとも、断罪にしたものだろうか」
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうだろう。
蜀
(
しょく
)
の
劉備
(
りゅうび
)
ではないが、信長の
髀肉
(
ひにく
)
もすこし
肥
(
こ
)
えたからの」
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
せっかく、
蜀
(
しょく
)
に立つや、
劉玄徳
(
りゅうげんとく
)
は、
遺孤
(
いこ
)
を
孔明
(
こうめい
)
に託して
逝
(
い
)
った。孔明のかなしみは、食も忘れたほどだったという。——だが、わしとおぬしの間はあべこべだ。孔明に先立たれた
劉備
(
りゅうび
)
にひとしい。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうだ。……北隣の憂いといえば
小沛
(
しょうはい
)
の
劉備
(
りゅうび
)
と、徐州の
呂布
(
りょふ
)
だが」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
漢の左将軍
宜城
(
ぎじょう
)
の
亭侯司隷校尉
(
ていこうしれいこうい
)
領予州の
牧
(
ぼく
)
劉備
(
りゅうび
)
。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(
劉備
(
りゅうび
)
麾下
(
きか
)
に青年孔明なるものがある)
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「へへへへ。無理するこたアありませんぜ。なにもお坊ンさんは、三国の
劉備
(
りゅうび
)
玄徳の忠臣でも親類でもねえんでしょ。およしなさいよ不恰好だから。それより飛びきり上等のはがねがございますから、
水磨
(
すいま
)
仕立てで六十二斤ぐらいなところはどうです」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
左将軍
劉備
(
りゅうび
)
。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
劉
漢検準1級
部首:⼑
15画
備
常用漢字
小5
部首:⼈
12画
“劉備”で始まる語句
劉備玄徳