刮目くわつもく)” の例文
アーノルドの「あづま」世にいづるの時は近しと聞く、英国の詩宗が文覚を観るの眼光いかんは、読者と共に刮目くわつもくして待つべし。
心機妙変を論ず (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
にもかくにも非凡ひぼん智能ちのう遠大えんだい目的もくてきとをいうすることなれば、何時いつ意外いぐわい方面はうめんより意外いぐわい大功績だいこうせきもたらしてふたゝ吾人ごじん眼前がんぜんあらはれきたるやもからず、刮目くわつもくしてきなり。
刮目くわつもくして待つてると、みやこはななる者が出た、本も立派りつぱなれば、手揃てぞろひでもあつた、さうして巻頭くわんたう山田やまだの文章、にくむべきてきながらも天晴あつぱれ書きをつた、かれの文章はたしかに二三だん進んだと見た
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
之より日本人民のかんと欲する希望いづれにかある、愚なるかな、今日に於て旧組織の遺物なる忠君愛国などの岐路に迷ふ学者、請ふ刮目くわつもくして百年の後を見ん。