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ふりがな文庫
“
処女
(
をとめ
)” の例文
旧字:
處女
なよらかな銀いろの靄のなかで、鈴蘭の花の咲きみだれた牧場のやうに、白い下著をきた
処女
(
をとめ
)
たちが、影のやうに軽やかに揺曳してゐる。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
毎年に一度の祭りあるごとに、
生贄
(
いけにへ
)
をぞ供へけるが、その生贄は、
国人
(
くにびと
)
の
未
(
いま
)
だ
嫁
(
とつ
)
がざる
処女
(
をとめ
)
をば、
浄衣
(
じやうい
)
に化粧してぞ奉りける。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
然
(
しか
)
れども背ものび/\といふところにて、親々の眼には極めて
処女
(
をとめ
)
らしく見ゆる事を知らせたり。
「歌念仏」を読みて
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
さう思ふと、瑠璃子は
処女
(
をとめ
)
にふさはしい勇気を振ひ興して、孔雀のやうな誇と美しさとを、そのスラリとした全身に湛へながら、落着いた冷たい態度で、玄関に現れた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「
左様
(
さう
)
ぢやないです」と剛一は
頭
(
あたま
)
を
掉
(
ふ
)
りつ「
仮令
(
たとひ
)
世界を挙げても、
処女
(
をとめ
)
の貞操と交換することの出来ない真理が解らぬかツて、憤慨して居られました、何でも
彼
(
あ
)
の翌日と云ふものは、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
ステパンは今その時期になつてゐて、マリイを
尊
(
たつと
)
いものゝやうに見上げてゐるので、その天使のやうな
処女
(
をとめ
)
にお前なんぞと云ふ事は出来にくいのである。ステパンはやうやうの事で語を次いだ。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
茶館
(
ちやくわん
)
には「
清潤甜茶
(
せいじゆんてんちや
)
」の
扁
(
へん
)
がありにほへる
処女
(
をとめ
)
近づき
来
(
きた
)
る
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
子供
(
かれ
)
は感じる
処女
(
をとめ
)
らの黒い
睫毛
(
まつげ
)
がにほやかな
雰気
(
けはひ
)
の中で
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
恋知らぬ素直なる
処女
(
をとめ
)
の
如
(
ごと
)
くにし
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
処女
(
をとめ
)
ぞ
経
(
へ
)
ぬるおほかたの
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
おお花の
処女
(
をとめ
)
!
ヂェラルド・ド・ネルヴァル
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
⦅ああ、あたし、もう鴉はいや!⦆疲れてがつかりして、その
処女
(
をとめ
)
が言つた。⦅可哀さうなお母さん鳥の
雛子
(
ひよつこ
)
をさらふなんて、むごいことよ!⦆
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
美しい二人の
処女
(
をとめ
)
は、その
臥床辺
(
ふしどべ
)
に現れる
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
われは
処女
(
をとめ
)
となりにけり
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
匂へる
処女
(
をとめ
)
、清き妻
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
令嬢
(
パンノチカ
)
はにつこり
微笑
(
わら
)
つた。すると
処女
(
をとめ
)
たちは叫び声をあげながら、今まで鴉になつてゐた女をつれて、行つてしまつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
処女
(
をとめ
)
とこそはなりにけれ
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
季節の
処女
(
をとめ
)
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
処女
(
をとめ
)
は水に濡れて、まるで硝子の肌着を著けたやうに光つてゐる。唇には怪しげな微笑が宿り、頬は情熱に燃えて、両の眼が人の心をそそる……こんな娘から恋をしかけられ、接吻をされたなら……。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
“処女”の解説
処女(しょじょ)とは、性行為の経験がない女性のこと。また、その女性の状態。広義には男女を問わず性行為をしたことがない人や状態のことを指す。「バージン、ヴァージン(en: virginから)」とも呼ぶ。対義語は非処女。女性に対して聖女な価値と重要性を置く文化的および宗教的伝統があり、個人的な純度、名誉、および価値の概念に関連付けられている。
(出典:Wikipedia)
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“処女”で始まる語句
処女心
処女子
処女宮
処女林
処女時代
処女作
処女評判善悪鑑
処女色
処女檀
処女気