偉力いりょく)” の例文
プールでは、なんと思ったか、たいへん鄭重ていちょうに二人の入来を感謝してくれた。それも一に藤三親分の偉力いりょくのせいであろうと思われた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
けれどもかわいそうに、かれらも空腹くうふくわすれなければならなかった。わたしはいよいよ調子を高く早くとひいた。すると少しずつだんだんに、音楽がその偉力いりょくあらわしてきた。かれらはおどりだした。
私は、潜水艦クロクロ島の偉力いりょくを、真に天下無敵と信ずる者である。そして、敵艦は遂に、わがふねを発見することが出来ないのである。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
偉力いりょくはジーイー研究所の最大なるものに比し、更に七十パーセント方強力である。わずかこればかりのテイクロトロンが……
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その地点から、電車の窓までの最短距離は僅々きんきん五十メートルしかなかったのだった。小さなピストルでも、容易に偉力いりょくを発揮できるほどの近さだった。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのうちに、味方の飛行隊のすきねらって押し寄せた爆撃隊から、多量の爆弾が切って落されると、偉力いりょくを誇る十六インチ砲も、あめのように曲ってしまった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あとは、ガスコの「焼け」という号令一つで、このレンズ砲が偉力いりょくを発し、たちどころに救援隊ロケット九台を火のかたまりとしてしまうことができるのだ。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
何よりもまず、余が依存いぞんいたすことは、老師の手腕と、この某国大使館における始末機関の偉力いりょくとですぞ。昨夜は失敗しましたが、今日は十分に駆使くしして、金博士を
かくすることにより、磁石砲は、四次元振動反撥砲はんぱつほうに変ぜらるべし。よって、その偉力いりょくを試みられよ。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ボタンに穴を明けて置いて、その中にラジウムをめこむ方法も考えたが、ラジウムの偉力いりょくは、洋服の生地きじ馬蹄ばていで作った釦も、これをボロボロにすることは、まったく同じことだった。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
鋼鉄製こうてつせいの人造人間に命令電波をさっと送れば、たちまち鋼鉄の戦車となって、貴様たちを、いちごクリームのようにつぶし去るであろう。わが機械化兵団の偉力いりょくを、今に思いしらせてやるぞ
おもちゃをこしらえるのでない。あくまで実戦に偉力いりょくを発揮するものを作り出すのだ
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だが、どうにもならなくなったのは、敵の空軍の圧倒的偉力いりょくだった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ああ、これは何という奇蹟でございましょう。しかし皆さん、これは奇蹟などという馬鹿げたものではございません。これこそ吾が科学界の明星みょうじょう、戸波博士の御発明になる怪力線かいりょくせん偉力いりょくでございます。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
五百円懸賞の偉力いりょくをもってしても、ラジウムは出て来なかった。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
思いがけないポコちゃんのくしゃみの偉力いりょくだった。
宇宙の迷子 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「はッはッはッ。今ぞ知ったか。消身法しょうしんほう偉力いりょくを」
見えざる敵 (新字新仮名) / 海野十三(著)