トップ
>
何処
>
どちら
ふりがな文庫
“
何処
(
どちら
)” の例文
旧字:
何處
今たしかには覚えていないが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
、途中で逢っても、「
今日
(
こんにち
)
は」「や
何処
(
どちら
)
へ」と云う位の知合にはなっていた。
友人一家の死
(新字新仮名)
/
松崎天民
(著)
桂木は其の
病
(
や
)
まざる
前
(
ぜん
)
の性質に
復
(
ふく
)
したれば、貴夫人が
情
(
なさけ
)
ある贈物に
酬
(
むく
)
いるため——
函嶺
(
はこね
)
を越ゆる時汽車の中で
逢
(
あ
)
つた同窓の学友に、
何処
(
どちら
)
へ、と問はれて
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今詫びたからとて
甲斐
(
かひ
)
はなしと覚悟して、太吉、太吉と傍へ呼んで、お前は
父
(
とと
)
さんの傍と
母
(
かか
)
さんと
何処
(
どちら
)
が好い、言ふて見ろと言はれて、
我
(
おい
)
らはお
父
(
とつ
)
さんは嫌い
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
又「へい早速お聞き申したいことが有って参りましたが、貴方がたのお国は、
何処
(
どちら
)
でございますかな」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そういうところへ寄って、三吉が豊世を休ませようとすると、かみさんが茶を運んで来て、「奥さんは、今日は
何処
(
どちら
)
から?」などと聞く。豊世はハニカンでもいなかった。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「
何処
(
どちら
)
までお出でゝすか。」と突然一人の男が余に声をかけた。
空知川の岸辺
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『今日は
何処
(
どちら
)
まで?』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「では、
何処
(
どちら
)
まで」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文「いゝえ
宅
(
たく
)
へ来てはいけません、私が喧嘩の中へ入ったなどと云う事を母が聞きますと心配致しますから、お
出
(
いで
)
は御無用です、
貴方
(
あなた
)
の
御旅宿
(
ごりょしゅく
)
は
何処
(
どちら
)
でございますえ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それも蒲団かぶつて半日も居ればけろけろとする病だから子細はなしさと元気よく
呵々
(
からから
)
と笑ふに、
亥之
(
ゐの
)
さんが見えませぬが今晩は
何処
(
どちら
)
へか参りましたか、あの子も替らず勉強で御座んすかと問へば
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
何処
(
どちら
)
へ?」とお雪は給仕しながら尋ねてみた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
『貴君は
何処
(
どちら
)
へ?』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
どういう訳で私の
所
(
とこ
)
へお出でなすって、人の娘をかどわかしたから名主へ届けるというのでがんす、其の次第を一通り承わった上で御挨拶を致しやすが、一体
貴所方
(
あなたがた
)
は
何処
(
どちら
)
のお方でございやす
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「直樹さん、
何処
(
どちら
)
へ?」と三吉が聞いてみた。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
久「へい、お嬢様は
何処
(
どちら
)
のお
湯
(
ゆう
)
に
入
(
いら
)
っしゃいます」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『風間さん、
何処
(
どちら
)
へ?』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
文「只今のお方は
何処
(
どちら
)
においでなさるな」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
文「
何処
(
どちら
)
の御藩中ですか」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“何処”で始まる語句
何処迄
何処其処
何処へ行く
何処宛
何処村
何処々々
何処亓処
何処だいば