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人馴
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ひとな
ふりがな文庫
“
人馴
(
ひとな
)” の例文
そうしてその
後
(
あと
)
から
暗
(
あん
)
に
人馴
(
ひとな
)
れない継子を
憐
(
あわ
)
れんだ。最後には何という気の毒な女だろうという
軽侮
(
けいぶ
)
の念が
例
(
いつ
)
もの通り起った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
応対の
雍
(
しとやか
)
にして
人馴
(
ひとな
)
れたる、
服装
(
みなり
)
などの当世風に貴族的なる、
或
(
あるひ
)
は
欧羅巴
(
ヨウロッパ
)
的女子職業に自営せる人などならずや。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
ボンは
人馴
(
ひとな
)
れたやさしい
犬
(
いぬ
)
で、
主人
(
しゅじん
)
の
三郎
(
さぶろう
)
にはもとよりよくなつきましたが、まただれでも
呼
(
よ
)
ぶ
人
(
ひと
)
があれば、その
人
(
ひと
)
になついたのです。だから、みんなにかわいがられていました。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
可懐
(
なつか
)
しい姿、
些
(
ちっ
)
と
立佇
(
たちどま
)
ってという気もしたけれども、
小児
(
こども
)
でもいればだに、どの
家
(
うち
)
も
皆
(
みんな
)
野面
(
のら
)
へ出たか、
人気
(
ひとけ
)
はこの
外
(
ほか
)
になかったから、
人馴
(
ひとな
)
れぬ女だち
物恥
(
ものはじ
)
をしよう、いや、この男の
俤
(
おもかげ
)
では、
物怖
(
ものおじ
)
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そういう
人馴
(
ひとな
)
れない
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
それは一種の反感と、恐怖と、
人馴
(
ひとな
)
れない野育ちの自尊心とが
錯雑
(
さくざつ
)
して起す神経的な光りに見えた。津田はますます
厭
(
いや
)
な気持になった。小林は青年に向って云った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
“人”で始まる語句
人
人間
人々
人気
人形
人数
人魂
人力車
人影
人目