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人臭
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ひとくさ
人間の味をしらず、そばまで行っても
人臭いような顔もしないので、いくらでも
手掴みでとれた。
其の
夜令史、
堂前の
幕の
中に
潛伏して
待つ。
二更に
至りて、
妻例の
如く
出でむとして、フト
婢に
問うて
曰く、
何を
以つて
此のあたりに
生たる
人の
氣あるや。これを
我が
國にては
人臭いぞと
云ふ
議なり。
一の烏 おゝ、
人臭いぞ。そりや、女のにほひだ。
「
人臭いぞ、
變だ。
甚く
匂ふ、フン、ハン。」