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乏
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とぼし
ふりがな文庫
“
乏
(
とぼし
)” の例文
佐藤はその頃頭に毛の
乏
(
とぼし
)
い男であった。無論老朽した
禿
(
はげ
)
ではないのだが、まあ
土質
(
どしつ
)
の悪い草原のように、一面に青々とは茂らなかったのである。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼と我とは性質
太
(
いた
)
く異なるに、彼は能く我に親みき。唯だわがあまりに爭ふ心に
乏
(
とぼし
)
きをば、ベルナルドオ嘲り笑ひぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
○一国、一家、一
人
(
にん
)
を分けてもいはず、金に就て論議の生ずるは、
乏
(
とぼし
)
き時なり、少き時なり、お
耻
(
はづ
)
かしくも足らぬ時なり。工夫も然り、有る時にせず、無い時にす。
青眼白頭
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
かくて其冬雪中にいたり、山の
鼬
(
いたち
)
狐など
餌
(
ゑ
)
に
乏
(
とぼし
)
く人家にきたりて食をぬすむ事雪中の常なれば、此ものゝ
所為
(
しわざ
)
にや、
籠
(
かご
)
はやぶれて
白烏
(
しろからす
)
は
羽
(
はね
)
ばかり
椽
(
ゑん
)
の下にありしときゝし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
呼出
(
よびいだ
)
しなば手懸にも相成べし此旨心得置べし此度の儀は
國家
(
こくか
)
の一大事家の
安危
(
あんき
)
なるぞ急げ/\途中は金銀を
吝
(
をし
)
むな喩にも黄金
乏
(
とぼし
)
ければ交り
薄
(
うす
)
しと云へり
女子
(
によし
)
と小人は養ひ難しとの
聖言
(
せいげん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
飾
(
かざ
)
り
乏
(
とぼし
)
き
身
(
み
)
を
恥
(
は
)
ぢて
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
かくて其冬雪中にいたり、山の
鼬
(
いたち
)
狐など
餌
(
ゑ
)
に
乏
(
とぼし
)
く人家にきたりて食をぬすむ事雪中の常なれば、此ものゝ
所為
(
しわざ
)
にや、
籠
(
かご
)
はやぶれて
白烏
(
しろからす
)
は
羽
(
はね
)
ばかり
椽
(
ゑん
)
の下にありしときゝし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
乏
常用漢字
中学
部首:⼃
5画
“乏”を含む語句
貧乏
貧乏徳利
貧乏人
欠乏
窮乏
貧乏動
缺乏
貧乏世帶
貧乏籤
貧乏神
貧乏臭
闕乏
貧乏揺
貧乏世帯
貧乏搖
貧乏鬮
貧乏村
貧乏摺
貧乏䰗
引越貧乏
...