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中仕切
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なかじきり
ふりがな文庫
“
中仕切
(
なかじきり
)” の例文
そこへ、
中仕切
(
なかじきり
)
の障子が、次の
室
(
ま
)
の
燈
(
あかり
)
にほのめいて、二枚見えた。
真中
(
まんなか
)
へ、ぱっと映ったのが、大坊主の額の出た、唇の
大
(
おおき
)
い影法師。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一角が
蹌
(
よろ
)
けながら、四畳半の床の上に横になった様子でございますから、そっと
中仕切
(
なかじきり
)
の
襖
(
ふすま
)
を
閉
(
た
)
って、台所の杉戸を締め
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いいえ……」
中仕切
(
なかじきり
)
の向うからお綱の声がした。お綱はすッかり朝化粧まですまして、
服
(
なり
)
もきちんとできていた。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わたくしが店先の
硝子
(
ガラス
)
戸をあける時には、いつでもきまって、
中仕切
(
なかじきり
)
の障子
際
(
ぎわ
)
にきちんと坐り、円い背を少し斜に外の方へ向け、鼻の先へ落ちかかる眼鏡をたよりに、何か読んでいる。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
誰だか分りませんが、
風体
(
ふうてい
)
が悪いから、お由が目くばせをして茂二作を奥の方へ
逐遣
(
おいや
)
り、
中仕切
(
なかじきり
)
の障子を建切りまして
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
置敷居
(
おきしきい
)
で、
間
(
ま
)
を
劃
(
しき
)
って、道具立ての襖が
極
(
き
)
まれば、十七
室
(
ま
)
一時
(
いっとき
)
に出来ると云いますが、新館、新築で、ここを棄てて
置
(
お
)
くから、
中仕切
(
なかじきり
)
なんど、いつも取払って
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
店と奥との、
中仕切
(
なかじきり
)
の
内緒暖簾
(
ないしょのれん
)
が、彼の眼が走ると共にうごいていた。そして、その暖簾の下に細かい茶縞の着物の裾と、
塗鞘
(
ぬりざや
)
の大小の
鐺
(
こじり
)
が、ちらと見えて、すぐ消えた。
治郎吉格子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中仕切
(
なかじきり
)
のさん
格子
(
ごうし
)
に、ゆらゆらと黄色い明りがさしたので、娘の目も初めて影法師に知ったでしょう。四ツ目屋の奥には、最前から物音もさせずに、まだほかの男がいた気配であります。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伴藏は
呟
(
つぶや
)
きながら
中仕切
(
なかじきり
)
の障子を明けると、
真暗
(
まっくら
)
で
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と、店と奥の
中仕切
(
なかじきり
)
で、御寮人は、老番頭の佐兵衛を顧みていった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“中”で始まる語句
中
中央
中間
中空
中々
中宮
中旬
中心
中原
中風