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両個
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ふたり
ふりがな文庫
“
両個
(
ふたり
)” の例文
旧字:
兩個
昼間の程は
勗
(
つと
)
めて
籠
(
こも
)
りゐしかの
両個
(
ふたり
)
の、夜に入りて後
打連
(
うちつ
)
れて入浴せるを伺ひ知りし貫一は、例の
益
(
ますま
)
す人目を
避
(
さく
)
るならんよと
念
(
おも
)
へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
褄前
(
つまさき
)
を揃えて裾を踏みくぐむようにして、
円髷
(
まげ
)
と島田の
対丈
(
ついたけ
)
に、面影白く、ふッと立った、
両個
(
ふたり
)
の見も知らぬ
婦人
(
おんな
)
がある。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
されば意地
汚
(
きた
)
なき穴さがし、情人なき
嫌
(
きら
)
われ者らは、
両個
(
ふたり
)
の密事を
看出
(
みいだ
)
して吹聴せんものと、夜々佐太郎が跡をつけ、夜遊びの壮年らも往き
還
(
かえ
)
りにこの家の様子を
窺
(
うかが
)
いぬ
空家
(新字新仮名)
/
宮崎湖処子
(著)
兼吉君は無論無罪になるのであるから、少しも心配なく、其れに
若
(
も
)
し
両個
(
ふたり
)
が相許るすならば、花ちやんと結婚したらばと思つて居るのです、元より強ふることは出来ないですが
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
私も出来る事なら、人間
両個
(
ふたり
)
の命を
拯
(
すく
)
ふのですから、どうにでもお助け申して、一生の手柄に為て見たい。私はこれ程までに申すのです
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
夜叉羅刹
(
やしゃらせつ
)
は
猶予
(
ためら
)
わず、
両個
(
ふたり
)
一斉に膝を立てて、深川夫人の真白き手首に、黒く鋭き爪を加えて左右より
禁扼
(
とりしばり
)
、
三重
(
みえ
)
襲
(
かさ
)
ねたる
御襟
(
おんえり
)
を
二個
(
ふたり
)
して押開き、
他目
(
ひとめ
)
に
触
(
ふ
)
らば消えぬべき、雪なす胸の
乳
(
ち
)
の下まで
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
両個
(
ふたり
)
相見て言葉なし
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
爾思
(
しかおも
)
へる後の彼は、
陰
(
ひそか
)
にかの
両個
(
ふたり
)
の先に疑ひし如き
可忌
(
いまはし
)
き罪人ならで、潔く愛の為に奔る者たらんを、
祷
(
いの
)
るばかりに
冀
(
こひねが
)
へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
両個
(
ふたり
)
はただちに手を引きぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
個
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
“両”で始まる語句
両
両親
両人
両手
両方
両肱
両側
両国
両眼
両掌