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一罎
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ひとびん
ふりがな文庫
“
一罎
(
ひとびん
)” の例文
それに
値段
(
ねだん
)
が
不廉
(
たかい
)
ものだからといふのであつた。
勘次
(
かんじ
)
はそれでも
幾
(
いく
)
ら
位
(
ぐらゐ
)
するものかと
思
(
おも
)
つて
聞
(
き
)
いたら
一罎
(
ひとびん
)
が三
圓
(
ゑん
)
だといつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
気が遠くなるようなことがないとも限らんというので
一罎
(
ひとびん
)
のブランデー酒、それからヒョコリ死なないともかぎらないというので一名の坊さん。
サレーダイン公爵の罪業
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
のみならず彼に彼女の持つてゐた青酸加里を
一罎
(
ひとびん
)
渡し、「これさへあればお互に力強いでせう」とも言つたりした。
或阿呆の一生
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
また、ベン・ガンの塩漬の山羊の肉や、ヒスパニオーラ号から持って来た幾つかの珍味や
一罎
(
ひとびん
)
の年
経
(
へ
)
た葡萄酒で、その食事の何とおいしかったことか。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「よいこらさあ、それからラムが
一罎
(
ひとびん
)
と」で家が
家鳴
(
やな
)
りするのを、私はたびたび聞いたことがある。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
▼ もっと見る
勘次
(
かんじ
)
は
又
(
また
)
川
(
かは
)
を
越
(
こ
)
えて
走
(
はし
)
つた。
藥舖
(
くすりや
)
では
罎
(
びん
)
へ
入
(
い
)
れた
藥
(
くすり
)
を
二包
(
ふたつゝみ
)
渡
(
わた
)
して
呉
(
く
)
れた。
一罎
(
ひとびん
)
が七十五
錢
(
せん
)
づゝだといはれて、
勘次
(
かんじ
)
は
懷
(
ふところ
)
が
急
(
きふ
)
にげつそりと
減
(
へ
)
つた
心持
(
こゝろもち
)
がした。
彼
(
かれ
)
は
蜻蛉返
(
とんぼがへ
)
りに
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
スペインの葡萄酒が
一罎
(
ひとびん
)
と乾葡萄とが前に載せてあり、医師は仮髪を膝の上に置いて、絶えず煙草を吹かしていたが、それが先生の昂奮しているしるしだということは私は知っていた。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
罎
漢検1級
部首:⽸
22画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥