“スープ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肉汁45.5%
肉菜汁9.1%
9.1%
9.1%
羹汁9.1%
肉湯9.1%
肉羹9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『オヤ、其處そこれの大事だいじはなあるいてつてよ』通常なみ/\ならぬおほきな肉汁スープなべそばんでて、まさにそれをつてつてしまつたのです。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
やがて、ぷんぷん美味うまそうな匂いのする肉菜汁スープと、肉の皿がはこばれた。盲は無言でゆっくりゆっくりそれを平らげた。
幻想 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
乞食はそばでじっとその様子を見ていたが、自分の食料として持っていた小さな麺麭片パンきれをば、食卓テーブルの下でそっと割って犬にやった。そして、盲が肉菜汁スープと肉をすっかり食べ終ったときに、彼はいった。
幻想 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
昼飯には、丸焼の鶏一羽、野菜の煮合せ、白いパンスープ、それにしかも葡萄ぶどうの酒。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
非常に貧弱な魚のスープ、それ程不味くもない豆の糊状物ペースト、生で膳にのせ、割合に美味な海胆うにの卵、護謨ゴムのように強靭で、疑もなく栄養分はあるのだろうが
ちょうど夕食どきで、悪しつッこい玉菜キャベツ羹汁スープの臭いがムウッと流れ出してくる。
犂氏の友情 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
丁度肉湯スープが煮えたつて、おあつらへ向きにガスが止まつた。
愛する人達 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
最初にすっぽん肉羹スープが出、つづいて牛脇腹うしわきはら油揚コツレツ野鴨全焼ローチという工合に次から次に珍味佳肴かこうが運び出される。