“をりかへ”の漢字の書き方と例文
語句割合
折返100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くろおほかみ最惜いとをしげもなくひきつめて、銀杏返いてうがへしのこはれたるやうに折返をりかへ折返をりかへ髷形まげなりたゝみこみたるが、大方おほかたよこりて狼藉らうぜき姿すがたなれども
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
柳屋やなぎや淺間あさま住居すまひ上框あがりがまち背後うしろにして、見通みとほし四疊半よでふはん片端かたはしに、隣家となり帳合ちやうあひをする番頭ばんとう同一おなじあたりの、はしらもたれ、そでをばむねのあたりではせて、浴衣ゆかたたもと折返をりかへして
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ついうちが出にくいとふだけの事である。長吉ちやうきち直様すぐさま別れたのち生涯しやうがいをこま/″\と書いて送つたが、しかし待ちまうけたやうな、折返をりかへしたおいとの返事はつひに聞く事が出来できなかつたのである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)