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りふざん
西は
神通川の
堤防を
以て
劃とし、
東は
町盡の
樹林境を
爲し、
南は
海に
到りて
盡き、
北は
立山の
麓に
終る。
此間十
里見通しの
原野にして、
山水の
佳景いふべからず。
或時は
日の
出づる
立山の
方より、
或時は
神通川を
日沒の
海より
溯り、
榎の
木蔭に
會合して、お
月樣と
呼び、お
十三と
和し、パラリと
散つて
三々五々、
彼杖の
響く
處妖氛人を
襲ひ、
變幻出沒極りなし。