“ようたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
容態36.8%
要諦26.3%
容体21.1%
妖態5.3%
容躰5.3%
腰帯5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いいつけると、床几しょうぎを求め、彼は強いて、悠然ゆうぜんたる容態ようたいたもとうとした。自分の顔いろをうかがう衆臣の心理はいま微妙にうごきつつあるからだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文化存在の理解の要諦ようたいは、事実としての具体性をそこなうことなくありのままの生ける形態において把握することである。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
と宮内はそこへしゃがみこんで、からだの、容体ようたいをききはじめた。そのようすをみると、かれはしばらく病人となって、この可愛御堂にじこもっていたものとみえる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「白楊の枝の上で体をゆすぶる」セイレネスの妖態ようたいや「サチロス仲間に気に入る」バックス祭尼の狂態、すなわち腰部を左右に振って現実の露骨のうちに演ずる西洋流の媚態は
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
まさしくひしを心頼こゝろだのみにるまじきこととはおもへども明日あす日暮ひぐれたずくるまばせるに、容躰ようたいこと/″\くかはりてなにへどもいや/\とてひとかほをばるをいと
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なんとなく里恋しく、魯智深は墨染すみぞめの衣に紺の腰帯ようたいをむすび、僧鞋くつを新たにして、ぶらと文殊院もんじゅいんから麓道ふもとのほうへ降りていった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)