“ゆふやけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕焼42.9%
夕映14.3%
夕照14.3%
夕陽14.3%
晩照14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そウらあアか夕焼ゆふやけ
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
は沈んで、その代り空のところどころに赤味を帯びた夕映ゆふやけしまが輝やいてゐた。野づらには、ちやうど眉の黒いいきな新造が著る晴著の下着プラフタの縞柄みたいに、畠がつらなつてゐた。
さうして何時も谷を隔てた圓い丘の上に、またまんまるな明るい月が夕照ゆふやけの赤く殘つた空を恰度てうど花札の二十坊主のやうにのぼつたものである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
塚田の画室の窓が、それは海辺の一軒立だつたから、遠くからでも、あかりが点くと松林の間から眺められた。山の夕陽ゆふやけは、すつかり消えて、松にはさまれた海浜の一筋道が白ツぽく横たはつてゐた。
明るく・暗く (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
昨日きのふまでは經廻へめぐ旅路たびいくときたのしきときかたらふひととては一人ひとりもなく、あした明星めうぜうすゞしきひかりのぞみ、ゆふべ晩照ゆふやけ華美はなやかなる景色けしきながむるにもたゞ一人ひとりわれ吾心わがこゝろなぐさむるのみであつたが