“ゆうばえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夕映58.3%
夕栄33.3%
夕照4.2%
残照4.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅間も次第に暮れ、紫色に夕映ゆうばえした山々は何時しか暗い鉛色と成って、ただ白い煙のみが暗紫色の空に望まれた。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ホームズがブラウンとつれ立って出て来た時には、夕映ゆうばえは消え去って、四辺あたりは灰色の黄昏が迫りかけていた。
祭壇の前に集った百人に余る少女は、棕櫚しゅろの葉の代りに、月桂樹の枝と花束とを高くかざしていた——夕栄ゆうばえの雲が棚引たなびいたように。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
アッと驚き振仰向ふりあおむけば、折柄おりから日は傾きかゝって夕栄ゆうばえの空のみ外に明るくの内しずかに、淋し気に立つ彫像ばかり。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その白糸のような一筋の煙は渦を巻きながら、夕照ゆうばえの空に静かに上っていく。
林の外側に並んだ幹には残照ゆうばえが映って、その光が陽炎かげろうのように微赤うすあかくちらちらとしていたが、中はもう霧がかかったように暗みかけていた。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)