“やみつき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
病付44.4%
病附33.3%
11.1%
病着11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下谷へ来てから誘われて一度遊んだのが病付やみつきで、其のはお前さんとこの美代吉さんと私は隠れて遊んだ事もある、お前がそれが為に腹を立って私を寄せ付けんという事も知っています
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
木賃宿の主人が迷惑がるのを、文吉がなだすかして、病人を介抱しているうちに、病附やみつきの急劇であったわりに、九郎右衛門の強い体は少い日数ひかずで病気に打ち勝った。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
見物けんぶつあれと無理にすゝむる故毎度のすゝ然々さう/\ことわるも氣の毒と思ひ或日あるひ夕暮ゆふぐれより兩人同道にて二丁町へ到り其處此處そこここと見物して行歩あるく中常盤屋と書し暖簾のれんの下りし格子かうしの中におときといふ女の居りしが文藏不※ふと恍惚みとれさまたゝずみける佐五郎はやくも見付みつけなにか文藏に私語さゝやき其家へ上りしがやみつきにて文藏は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「いんや、馬丁べっとう……貞造って……馬丁でね。わっしが静岡に落ちてた時分の飲友達、旦那が戦争に行った留守に、ちょろりとめたが、病着やみつきで、おくびの出るほど食ったんだ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)