“やきぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焼栗71.4%
燒栗28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハンチングを横っちょにかむり、何か腹掛はらがけのようなものを胸に当てたアイスクリーム屋のイタリー人が、いつか焼栗やきぐり売りにかわっている。とある街角まちかどなどでばたばたと火をあおぎながら
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
四時やゝまわると、妻がちゃれ、鶴子が焼栗やきぐりを持て入って来た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
茹栗ゆでぐり燒栗やきぐり可懷なつかし。酸漿ほうづきることなれど、丹波栗たんばぐりけば、さととほく、やまはるかに、仙境せんきやう土産みやげごと幼心をさなごころおもひしが。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あるばんぢいやがうらのお稻荷いなりさまのわきからひろつておほきなくりにくべまして、おいしさうな燒栗やきぐりのにほひをさせてますと、それを爐邊ろばたいたうへうらやましさうに澁柿しぶかきがありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)