“ふろしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風呂敷94.6%
布呂敷2.7%
風炉敷1.8%
風炉鋪0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お母さんは、ものの二つのひつと、達二たつじの小さな弁当べんとうとを紙にくるんで、それをみんな一緒いっしょに大きなぬの風呂敷ふろしきつつみました。
種山ヶ原 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
玄子げんしとははやしりて、えだきたり、それをはしらとして畑中はたなかて、日避ひよけ布片きれ天幕てんとごとり、まめくきたばにしてあるのをきたつて、き、其上そのうへ布呂敷ふろしきシオルなどいて
そこで自分の椅子を譲って遣って、そばに立っているうちに、その時もやはり本を包んで持っていた風炉敷ふろしきの角の引っ繰り返った処に、三枝さいぐさと書いてあるのが目に附いた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
洋服の人も、はかま穿いた人も、片手に弁当箱を提げて出て来る。あらゆる大さ、あらゆる形の弁当が、あらゆる色の風炉鋪ふろしきに包んで持ち出される。
食堂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)