“ひややつこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冷奴33.3%
冷奴豆腐33.3%
冷豆府33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お着かへなさいましと言ふ、帯まきつけて風のく処へゆけば、妻は能代のしろの膳のはげかかりて足はよろめく古物に、お前の好きな冷奴ひややつこにしましたとて小丼こどんぶりに豆腐を浮かせて青紫蘇のたかく持出せば
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
やさしさよ、松蔭まつかげ清水しみづやなぎおとしづくこゑありて、旅人たびびとつゆわかてば、細瀧ほそだき心太ところてんたちまかれて、饂飩うどん蒟蒻こんにやくあざけるとき冷奴豆腐ひややつこたではじめてすゞしく、爪紅つまくれなゐなるかにむれ
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其處そこでお料理れうりが、もづくと、冷豆府ひややつこ、これはめる。さかづき次第しだいにめぐりつゝ、いや、これは淡白あつさりしてい。さけいよ/\たけなはに、いや、まことにてもすゞしい。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)