“なりひゞ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鳴響100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こし申上おかざればかなふ可らずと是も明朝明六時あけむつのお太鼓に登城の用意を申付られたりすでにして翌日よくじつ御城おんしろのお太鼓むつ刻限こくげん鼕々とう/\鳴響なりひゞけば松平伊豆守殿には登城門よりハヤ駕籠かご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
また吾等われらかしらうへ大空おほぞらたか鳴響なりひゞくあの奏樂そうがくも、雲雀ひばりこゑではいとはう。にたいよりも此處こゝたいが幾層倍いくそうばいぢゃ。さ、よ、きたれ、よろこんでむかへう! それがヂュリエットののぞみぢゃ。
一呼吸ひといきいていて、唐突だしぬけに、ばり/\ばり/\、びしり、どゞん、廊下らうか雨戸外あまどそとのトタン屋根やねがすさまじく鳴響なりひゞく。ハツときて、廊下らうかた。退治たいぢではない、逃路にげみちさがしたのである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)