“てぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
手振100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手振てぶりまでまじえての土平どへいうたは、つきひかりえるにつれて、いよいよ益々ますます面白おもしろく、子供こどもばかりか、ぐるりと周囲しゅういかきつくった大方おおかたは、とおりがかりの、大人おとな見物けんぶつで一ぱいであった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そうすると分布はどこまで及んでいるとするか。名がまず消え失せて感覚はなお残り、手振てぶり歌言葉の端々はしばしが、古い姿をとどめているという例が、是からも少しずつ集まってくるのではないか。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
召物めしものれますとふを、いゝさまづさせててくれとて氷嚢こほりぶくろくちひらいてみづしぼ手振てぶりの無器用ぶきようさ、ゆきすこしはおわかりか、兄樣にいさんつむりひやしてくださるのですよとて
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)