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ぢよちうがしら
こゝに
一夜あけの
春、
女中頭のおぬひ?さん(
此の
姐さんの
名未だ
審ならず、
大方然うだらうと
思ふ。)
朱塗金蒔繪三組の
杯に
飾つきの
銚子を
添へ、
喰摘の
膳を
目八分に
捧げて
出で
來る。
お
邸彼方へ
建築られしを
幸ひ、
开處の
女中頭として
勤めは
生涯のつもり、
老らくをも
養ふて
給はるべき
約束さだまりたれば、
最う
此地には
居ませぬ、
又來る
事があらば一
泊はさせて
下され