“たいがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大岳50.0%
泰岳25.0%
退學12.5%
滞岳12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、大岳たいがくの鐘を鳴らして、嗷訴ごうその気勢をあげるやら、造営奉行の高ノ師直の屋敷へ押しかけて、石を投じたり、落書するなど、物情騒然のうちに年も暮れた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
泰岳たいがく巨峰の風物は人間の精神を雄大ならしめるというが、全くその通りに思われる。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
もしくは夫等それらからてられた。學校がくかうからは無論むろんてられた。たゞ表向おもてむきだけ此方こちらから退學たいがくしたことになつて、形式けいしきうへ人間にんげんらしいあととゞめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かへるときに、小六ころくたもとから半紙はんし何枚なんまいして、缺席屆けつせきとゞげ入用にふようだからこれはんしてれと請求せいきうして、ぼく退學たいがく在學ざいがくかたまで勉強べんきやう出來できないから
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
差当さしあたりこの病を医すべき適切なる薬餌やくじを得、なお引続き滞岳たいがくして加養せんことを懇請こんせいしたれども、かれざりしかば、再挙の保証として大に冀望きぼうする所あり