“せれう”の漢字の書き方と例文
語句割合
施療100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、入院にふゐんするとしても、誰一人たれひとり入院料にふゐんれうなどを持合もちあはしてゐるはずがないので、施療せれう患者くわんじやあつか病院びやうゐんれるより仕方しかたがなかつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
ふくんでこればかりはわたし幸福しあはせさりとて喧嘩けんくわするときもあり無理むり小言こごといはれまして腹立はらだふこともあれどあとさきもなし海鼠なまこのやうなとわらはれます此頃このごろ施療せれうひまがなうて芝居しばゐ寄席よせもとんと御無沙汰ごぶさたそのうちにおさそまをしますあにはおまへさまを
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それから事務所じむしよつていままでゐたんですが、施療せれう村役場むらやくば證明書しようめいしよのない患者くわんじやには絶對ぜつたいにできない規定きていだといふんです。だから十ぶん入院料にふゐんれう前金ぜんきん即時そくじをさめろといふんです。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)