“じゅうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銃口58.3%
重厚25.0%
銃孔8.3%
柔行8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今にも、あの人間ひょうの息子を彼の密室にさしむけて、弘子同様の目にあわせるか、あるいは老人の銃口じゅうこうが、覗き穴から首を出して、彼をねらいうちにするか。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と、重厚じゅうこうなよろい武者の部隊が、泣きさけぶ女たちを突きもどし、その中の部将らしい者が
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最早、天地、ところへだつたやうだから、其のまゝ、銃孔じゅうこうを高くキラリとり上げた、星ひとツ寒く輝く下に、みちも迷はず、よるになり行く狭霧さぎりの中を、台場だいばに抜けると点燈頃ひともしごろ
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
顔容かおかたちすぐれて清らかな少年で、土間どま草鞋穿わらじばきあしを投げて、英国政府が王冠章の刻印ごくいん打つたる、ポネヒル二連発銃の、銃身は月の如く、銃孔じゅうこうは星の如きを、ななめ古畳ふるだたみの上に差置さしおいたが、う聞くうち
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
独美の家は門人の一人が養子になっていで、二世瑞仙と称した。これは上野国こうずけのくに桐生きりゅうの人村岡善左衛門むらおかぜんざえもん常信じょうしんの二男である。名はしんあざな柔行じゅうこう、また直卿ちょくけい霧渓むけいと号した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)