“古畳”の読み方と例文
旧字:古疊
読み方割合
ふるだたみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三坪程の木小屋に古畳ふるだたみを敷いて、眼の少し下ってあぶらぎったおかみは、例の如くだらしなく胸を開けはだけ、おはぐろのげた歯を桃色のはぐきまで見せて
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あまりの不憫ふびんさに無常を感じ、法体となって名を蔵主ぞうすと改めたと見しは夢、まことは野原の妖狐にあべこべに化かされて、酒菰さかごも古畳ふるだたみ袈裟けさころもだと思っていたという筋である。
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)
小学校を出るとすぐ、多分その年の夏時分だったろう、祖母は裏の物置小屋の土間に松丸太まつまるたかなんかで床をつくり、その上に二、三枚の古畳ふるだたみを敷いて、それを私の部屋にあてがった。