“しよしう”の漢字の書き方と例文
語句割合
初秋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初秋しよしう洪水こうずゐ以來いらいかは中央ちうあうにはおほきな堆積たいせきされたので、ふね周圍しうゐうてとほ彎曲わんきよくゑがかねばらぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と見るもなく初秋しよしう黄昏たそがれは幕のおりるやうに早く夜にかはつた。流れる水がいやにまぶしくきら/\光り出して、渡船わたしぶねに乗つてる人の形をくつきりと墨絵すみゑのやうに黒くめ出した。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
初秋しよしうかぜ吊放つりはなしの蚊帳かやすそをさら/\といて、とうから玉蜀黍たうもろこしかまどはひなかでぱり/\と威勢ゐせいよくえる麥藁むぎわらかれて、からがそつちにもこつちにもてられる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)