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しやせき
定め此
婚姻を
妨げんと
謀し
奸計※に當り
竟にお光が
汚名を
蒙り
赤繩絶たる所より
白刄を
揮つて
奸を
鋤き
白洲に
砂石を
掴むてふ
最爽快なる物語は
亦回を次ぎ章を改め漸次々々に説分くべし
うむを見て
男魚己が
白䱊を
弾着、
直に
女魚男魚掘のけたる
沙石を左右より
尾鰭にてすくひかけて
鮞を
埋む。一
粒も
流さるゝ事をせず。
かの
瓶にうつしたるはらゝごを
沙石のまゝさけのうみつけたる如くになしおき、此川にて
鮏いでくとも三年
捕る事を
国禁あらば鮏を
生ぜんもしるべからず。
牧之常におもへらく、寒気の頃
捕たる
鮞と
男魚の
白䱊とをまじへ、
鮏居る川の
沙石に
包み、
瓶やうのものにうつし入れ、鮏なき
国の海に
通ずる山川の
清流に