“まさご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真砂81.4%
眞砂11.6%
真砂子4.7%
沙石2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正之助は調子を変えて云った、「もちろん、江南の真砂まさご女史みたような生きかたもありますよ、知っているでしょう、あの真砂女史」
燕(つばくろ) (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
むすめでございますか? むすめ眞砂まさごとしは十九さいでございます。これはをとこにもおとらぬくらゐ勝氣かちきをんなでございますが、まだ一武弘たけひろほかには、をとこつたことはございません。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
みるみるうちに濃い緑の液体は、真砂子まさごのような最微な純白な泡沫となって、しかも軽いところのない適度の重さを湛えて、芳醇な高い気品をこめた香気を私どものあたまに沁み込ませるのであった。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
時にみねたにゆすり動きて、風叢林はやしたふすがごとく、沙石まさごそら巻上まきあぐる。見る見る一二七一段の陰火いんくわ、君がひざもとより燃上もえあがりて、山も谷も昼のごとくあきらかなり。