“くわいけい”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
會計	83.3%
会計	16.7%

會計

それもどうも望（のぞ）みはないらしいですがね、それよりも金（かね）の事（こと）ですよ。先刻（さつき）、僕（ぼく）が此處（ここ）へ入（はひ）らうとすると、例（れい）のあの牧師（ぼくし）上（あが）りの會計（くわいけい）の老爺（おやぢ）が呼（よ）び止（と）めるのです。

彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) ／ 若杉鳥子(著)

軍機（ぐんき）をもらす恐（おそ）れはあるが、まぶと成（な）つて、客（きやく）の臺（だい）のものを私（わたくし）せず、いろと成（な）つて、旦那（だんな）の會計（くわいけい）を煩（わづら）はさない事（こと）を、彼（あ）の妓（こ）等（たち）のために、其（そ）の旦那（だんな）なるものに、諒解（りやうかい）を要求（えうきう）する。

九九九会小記 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

会計

扨（さて）雑誌は益〻（ます／＼）売れるのであつたが、会計（くわいけい）の不取締（ふとりしまり）と一（ひと）つには卸売（おろしうり）に行（ある）かせた親仁（おやじ）が篤実（とくじつ）さうに見えて、実は甚（はなは）だ太（ふと）い奴（やつ）であつたのを知らずに居（ゐ）た為（ため）に、此奴（こいつ）に余程（よほど）好（よ）いやうな事を為（さ）れたのです

硯友社の沿革 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)