“きてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気転56.3%
機転18.8%
機轉12.5%
氣轉12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とお祖父さんは、早速気転きてんかして、芳夫さんに豆を浴せかけた。これで嫁の里の長男を鬼扱いにしたというそしりは受けない。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
みんなの背の倍もありそうな笹萱ささがやの山は、十二人の子どもをかくしてさやさやと鳴った。しかし気づかれずに大きな生徒たちをやりすごせたのは、じつにマスノの機転きてんであった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
たゞ公務こうむ餘暇よかある一團いちだん士官しくわん水兵等すいへいら吾等われらある船室せんしつみちびき、れたる衣服きものがせ、あたらしき衣服ゐふくあたへ、なかにも機轉きてんよき一士官しくわん興奮こうふんためにと、いそぎ「ブランデー」の一ぱいをさへめぐんでれた。
此處こゝ彼等かれらあひだには、それ/\袂別わかれことばもあらうとおもつたので、わたくし氣轉きてんよく一人ひとりはなれて波打際なみうちぎはへとあゆした。