機転きてん)” の例文
旧字:機轉
秀吉が目をつけたところは、彼の機転きてんを見て、その才能に期したのであるが、やがて卵殻らんかくを割った雛鳳すうほうは、見事、それを裏切らなかった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みんなの背の倍もありそうな笹萱ささがやの山は、十二人の子どもをかくしてさやさやと鳴った。しかし気づかれずに大きな生徒たちをやりすごせたのは、じつにマスノの機転きてんであった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「それは機転きてん。よいことをなされた」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こころよ機転きてんである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)