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氣轉
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きてん
調へ來り
左右物事は
祝ひ直さば
凶も
吉に
變ずべしと申
勸め兩人して
酒宴を
催せしが
靱負は元より
好な
酒ゆゑ主が
氣轉の
熱がんに氣を
此處で
彼等の
間には、それ/\
袂別の
言もあらうと
思つたので、
私は
氣轉よく
一人離れて
波打際へと
歩み
出した。
知たるかと時に取ては
氣轉の問條此方は聞も及ばざれど名高き奉行は
言の
葉に
僞はりあらじとおもひしかば如何にも
仰せの通りにて心得ゐるよし答へけり