“かぐらざかした”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神樂坂下66.7%
神楽坂下33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五月雨さみだれ陰氣いんき一夜あるよさかうへから飛蒐とびかゝるやうなけたゝましい跫音あしおとがして、格子かうしをがらりと突開つきあけたとおもふと、神樂坂下かぐらざかした新宅しんたく二階にかいへ、いきなり飛上とびあがつて
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
やがてくれるまでたづねあぐんで、——あかしの茶飯ちやめしあんかけの時刻じこく——神樂坂下かぐらざかした、あの牛込見附うしごめみつけで、顏馴染かほなじみだつた茶飯屋ちやめしやくと、其處そこで……覺束おぼつかないながら一寸ちよつと心當こゝろあたりが付いたのである。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ひるすこまへ迄は、ぼんやりあめながめてゐた。午飯ひるめしますや否や、護謨ごむ合羽かつぱを引き掛けて表へ出た。なか神楽坂下かぐらざかした青山あをやまうちへ電話をけた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)