“かうとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高徳42.9%
幸徳28.6%
孝徳14.3%
溝涜14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……ま、ともかくもわかはうわ、さうぢゃ、はて、はやひとれていといふに。……さてはや、じつ高徳かうとくのあの上人しゃうにんこの市中まちぢゅうもので、一人ひとりひとかげかうむらぬものはないわい。
余は平民社の編輯室へんしふしつ幸徳かうとくさかひの両兄と卓を囲んで時事を談ぜり、両兄いはく君が裁判の予想如何いかん、余曰くときなり、無罪の判決元より望むべからず、両兄いはしからばすなはち禁錮、罰金乎
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
皇極天皇は、蘇我氏が滅んだ翌日、皇位を中大兄皇子に譲り給はうとしたが、皇子は叔父君たる軽皇子かるのみこを皇位に即け奉られた。これが、三十六代孝徳かうとく天皇である。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
〔譯〕惻隱そくいんの心へんすれば、民或はあいおぼれ身をおとす者有り。羞惡しうをの心偏すれば、民或は溝涜かうとく自經じけいする者有り。辭讓じじやうの心偏すれば、民或は奔亡ほんばう風狂ふうきやうする者有り。