“おもひい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
思入40.0%
念入20.0%
思出20.0%
憶出20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火鉢ひばちりて宮は、我をうしなへるていなりしが、如何いか思入おもひいり、思回おもひまは思窮おもひつむればとて、解くべきにあらぬ胸の内の、つひに明けぬやみ彷徨さまよへる可悲かなしさは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
女は身をふるはせてののしるとともに、念入おもひいりてのろふが如き血相をせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
成功せいこうした其時そのときうれしさも思出おもひいでるが、しかおほくは其時そのとき一處いつしよつたともの、んだのや、とほざかつたのや、いろ/\それを懷出おもひいだして、時々とき/″\へん感情かんじやうたれもする。
あへて恋しとにはあらねど、苦しげにやつれたる宮が面影おもかげの幻は、かしらめぐれる一蚊ひとつかの声の去らざらんやうに襲ひ来て、彼が切なる哀訴も従ひて憶出おもひいでらるれば、なほ往きかねて那辺そこらに忍ばずやと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)