“おうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
応答27.3%
桜桃27.3%
鴨東27.3%
櫻桃9.1%
黄橙9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の最も希望するところにはちがいなかったが、来訪の意味がここに新らしく付け加えられた以上、それに対する彼の応答おうとうぶりも変えなければならなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「それよりむこうのくだものの木の踊りのをごらんなさい。まん中にてきゃんきゃん調子ちょうしをとるのがあれが桜桃おうとうの木ですか。」
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
億万円にも代えられぬ東山のどうをくりぬいて琵琶湖の水を引張ひっぱって見たり、鴨東おうとう一帯を煙とおとにおいけがしてしまったり、せまい町内に殺人電車をがたつかせたり、嵐山へ殺風景を持込もちこんだり
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ばなゝの東京とうきようにもつてゑてもそのまゝでははなりません。またすゞしい奧羽地方おううちほう出來でき林檎りんご櫻桃おうとうあたゝかい九州地方きゆうしゆうちほうではゑてもよくそだちません。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
彼は気を落著おちつけようとして眼を閉じ、雑念を拒止きょしして心を落著けて腰を下した。彼は一つのひらたい丸い黒い花が、黄橙おうとうしんをなして浮き出し左眼さがん左角ひだりかどから漂うて右に到って消え失せた。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)