“さくらんぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サクランボ
語句割合
桜桃50.0%
桜実28.6%
櫻桃14.3%
実桜7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桃、梨、林檎、柿、杏、李、それに桜桃さくらんぼなどもその一つです、さうして色々の種類のこんな果物の木が、この善光寺平には一つ残らず植わつてゐるのです。
果物の木の在所 (新字旧仮名) / 津村信夫(著)
卯木うつぎと一緒に、小丘のように盛り上がってい、その裾に、栗色の兎が、長い耳を捻るように動かしながら、蹲居うずくまってい、桜実さくらんぼのような赤い眼で、栞の方を見ていたが
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
櫻桃さくらんぼは 片頬ばかり赧くした
山果集 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
新らしく植付けられた林檎や葡萄ぶだう実桜さくらんぼの苗はいづれも面白いやうにずん/\生長おひのびて行つた。下作したさくとして経営した玉葱たまねぎやキャベツのたぐひもそれ/″\成功した。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
二十人ばかりの日傭人ひやとひにんがそこへ入りこんで、林檎や葡萄や実桜さくらんぼを片つぱしからり倒してゐるのだ。樹はいづれも衰へてせてゐたが、まだ枯れては居なかつた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)