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桜実
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さくらんぼ
ふりがな文庫
“
桜実
(
さくらんぼ
)” の例文
旧字:
櫻實
其
(
その
)
前にバナナや
桜実
(
さくらんぼ
)
を
堆
(
うづたか
)
く盛つた果物屋の車が其れを
輓
(
ひ
)
かせて来た頸に綱を附けた三匹の犬と一人の老婆とに
由
(
よ
)
つて店を出して居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
卯木
(
うつぎ
)
と一緒に、小丘のように盛り上がってい、その裾に、栗色の兎が、長い耳を捻るように動かしながら、
蹲居
(
うずくま
)
ってい、
桜実
(
さくらんぼ
)
のような赤い眼で、栞の方を見ていたが
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
第一、どうして悪い天気があって、作物に害をするんだね? どうして、前の日に下すったものを、翌日取り上げておしまいになるんだね? 裏の畑の
桜実
(
さくらんぼ
)
も、おりゃ取り上げられた。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
パスツウル研究所の創設者ルイス・パスツウルは名高い化学者だつたが、この人もモムゼンと同じやうに、どうかすると自分を忘れる
性
(
たち
)
であつた。ある時娘の
家
(
うち
)
に往つて、
桜実
(
さくらんぼ
)
を
饗
(
よ
)
ばれた事があつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
晶子は葡萄畑の
畦
(
あぜ
)
を
繞
(
めぐ
)
つて
色色
(
いろいろ
)
の草花を摘んで歩いた。百姓
家
(
や
)
の庭は
薔薇
(
ばら
)
の花と
桜実
(
さくらんぼ
)
との
真盛
(
まざかり
)
である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
帽に附けてあつた
桜実
(
さくらんぼ
)
の赤さが
何故
(
なぜ
)
かいつまでも頭に残つた。夕雲と思つた美しい空の色が次第に
藍気
(
あゐけ
)
を帯びて来て鼠色の家の上の窓なども定かに見えなくなつて来た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
桜
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
実
常用漢字
小3
部首:⼧
8画
“桜”で始まる語句
桜
桜花
桜桃
桜草
桜田門
桜井
桜痴
桜田
桜山
桜川